いざ勉強しようと思ってもなかなか集中できずに時間だけが過ぎていく・・・そんな経験をしたことがある人は多いと思います。勉強を始めたり効率を高めるためには集中力は欠かせません。
どれだけ素晴らしい勉強法や記憶術があったとしても、集中力が低い状態で取り組むと効果は半減してしまいます。効率よく勉強するためには、いかに集中して取り組むことは必要不可欠。
同じ1時間の勉強でも集中して勉強しているかどうかによって、頭の中にインプットできた量や質が大きく変わってきます。つまり、勉強の仕方と共に、集中力を高める方法も知っておかなければいけないのです。
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勉強はどれだけ効率が悪くても時間を膨大にかければそれなりの結果を出すことはできます。しかし時間は有限であり、限られた時間の中で勉強すべき範囲を全て網羅しようとするのなら、より効率よく勉強しなければいけません。
そのために必要なのは“勉強法”“モチベーション”そして“集中力”です。
効率のよい勉強をするためには、「勉強に欠かせないモチベーションを維持する方法4選」で紹介しているような、勉強に対するモチベーションを下げないこと。そして集中力を高めることが大切です。そこでここでは、勉強したことをより吸収しやすくするために欠かせない集中力を高める4つの方法を紹介します。
1.「勉強は苦しい」イメージを取り除く
勉強の集中力が短い人というのは、勉強に対してネガティブなイメージを持っている傾向があります。
「勉強なんかつまらない」
「勉強しても苦しいだけ」
・・・みたいな。こうした印象を持ちながら取り組んでもモチベーションも上がりませんし、集中力も上がりません。
ではなぜ、勉強に対してこうした印象を持つようになったのか?その原因の1つは“勉強時間の長さ”があります。
「具体的な行動をする前に知ってもらいたい集中力の基礎知識」でもお話ししているように、人の集中力というのはそんなに長くありません。40分から50分くらいが普通で、それ以上勉強しても集中力が切れているため勉強の効率は悪くなります。
しかし、勉強に対してネガティブなイメージを持っている人というのは長時間ぶっ続けで勉強するのが“普通”だと勘違いしています。休憩もとらずにただひたすら机にかぶりついて勉強する・・・そんな思い込みを持っていることから「勉強は苦しい・辛い」といった感情が出てくるのです。
勉強の集中力を高めるのであれば、先ずは勉強に対するマイナスイメージを取り除くのが先決。具体的には勉強する時間を改善し、苦しくなくてもできるやり方にするのです。
例えば1日2時間自宅で勉強する場合、2時間を休憩なしでやるのではなく【50分勉強→10分休憩×2セット】だったり、【20分勉強→10分休憩×4セット】といった具体に取り組んだ方が勉強の効率性はぐっと高まります。
逆に休憩を挟まずに2時間も勉強していると、後半必ず集中力が切れてダラダラになってしまいます。そんな状態で勉強しても頭に入っていきませんから、勉強の効率は悪くなるし、ただただ「しんどい」と感じるだけです。
勉強をしていていれば集中力は低下していきます。その低下集中力を戻すには休憩は必須。
勉強は時間をかければいい・・・というものではないので、適度に休憩を取って常に集中できる状態で勉強に取り組めるようなスケジュールを組みましょう。
2.脳のコンデションを高める
勉強している時は、脳がフル回転しているため、時間が経つにつれてどんどん脳が疲労していきます。そうなれば脳の働きが鈍くなるため、勉強したことが頭に入っていかなくなります。
さらに、机に向かって勉強していると体を動かすことがないですから余計に疲れが蓄積されやすくなります。こうした疲れはそのうちストレスに変わり、集中力だけでなく脳の記憶力も奪っていきます。
こうした状態を防ぐためにも、必ずどこかで気分転換をするように心がけましょう。
例えば、休憩中にストレッチなどをして体を動かしたり、普段から運動する時間を作ってジョギングやウォーキングをしたり。このように、体を動かす習慣を作ることによって、脳が刺激され、より知識や情報を吸収しやすい状態にしてくれます。
勉強の中でもっとも気をつけないといけないのは「ストレス」です。
「記憶力アップに欠かせない“海馬”を鍛えて活性化する方法」でもお話ししている通り、ストレスを脳にかけ続けると海馬の働きが悪くなり、記憶力が低下する恐れがあります。またそれだけでなく、ストレスは勉強に対する集中力も奪っていくため、なるべくストレスがかからない状態で取り組むのがおすすめ。
またストレスは、疲れだけでなく「勉強しないとまずい・・・」といった不安や焦りからも出てきます。気持ちは分かりますが、ただ勉強時間だけを増やしても集中力がなければ効率の良い勉強をすることはできません。
たまには勉強から離れて気分をリフレッシュしたほうが、結果的に良い結果を出すことができます。ですので、勉強に対するストレスを抱えないやり方を自分なりに考えて取り組んでみてください。
3.睡眠を取って疲労を回復する
勉強をしなくても、起きている限り何かしら脳を使っているため、必ず疲れが蓄積されます。こうした疲れが溜まっていくと脳の働きが悪くなり、集中力がどんどん低下していくのです。
それを防ぐためにも、適度に脳を休めて疲労を回復させることが大切。その最も効果的な方法が睡眠です。
脳は睡眠を取っている時に1日の出来事や記憶を整理すると言われています。そのため、睡眠時間が短いと脳の情報処理が完全にできないため、翌日脳の働きが悪くなります。
理想として、睡眠時間は6時間以上とること。
それ以下だと脳に溜まった疲労をしっかり回復させることができません。勉強がはかどっていないから・・・といって睡眠時間を削る人がいると思いますが、かえってこれは逆効果です。
また、しっかり脳を回復させるためにはより深い睡眠を取ることを心掛けましょう。例えば寝る1時間前から蛍光灯を消し、代わりに間接照明をつけて寝る体制を整えたりなど、一工夫するだけでより深い睡眠を取ることができます。
また、昼食後に眠気が来たら我慢せずに仮眠を取るようにしましょう。
無理に眠気を我慢するより、一度睡眠をとったほうが脳をリフレッシュすることができます。ただ昼寝は夜寝るのとは違って10分から15分くらいの短い時間で取るように。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があり、短い仮眠はレム睡眠、長い眠りはノンレム睡眠に入ります。そして昼寝で30分や1時間寝てしまうとノンレム睡眠に入ってしまい、起きるのが難しくなってしまいます。
ですので、基本的に睡眠は
・通常の睡眠は6時間以上
・仮眠は10分~15分ほど
この2つを守ること。そうすれば、脳をしっかり回復することができ、毎日勉強の対する集中力が保たれるでしょう。
4.集中力が高まる環境を整える
どれだけ気持ちや意思があっても、その時の気分次第で勉強をしたりしなかったりすることは誰でもあると思います。実は集中力にもこれと同じような現象が起こります。
頭では「集中しないと」と考えていても、なぜだから集中力が出てこない。出てきてもすぐに下がってしまう・・・これを繰り返すだけで時間がどんどん過ぎていってしまいます。
その原因は「・・・しないと」「・・・しなきゃ」というような義務的な考えを持っているから。特に集中力は「・・・したい」という自発的な考えでないとなかなか出てこない傾向があります。
義務的な意識が強くなると、一時的に集中力は高まるものの、そこまで長くは続きません。そこで自然と集中力が高まるような環境を作り、そこで勉強するのがおすすめ。
集中力は何も自分の中からしか出すものではありません。周りの環境によっても集中力は高まりますし、逆に下がることもあります。
それだけ、勉強する環境というのは大事だということ。中も“嗅覚”と“聴覚”を上手に活用すると勉強に対する集中力をより高めることができます。
そこでおすすめなのが、勉強する部屋にアロマを置いたりBGMをかけたりすることです。
アロマ
アロマには、集中力を高めてくれたり疲労回復を促進してくれたりと、様々な効果があります。こうしたアロマを勉強する部屋に置くことで、より集中力が高まった状態で取り組むことができます。
使い方としてはアロマポットを使って部屋全体に香りをつけたり、ティッシュに数滴たらして自分の周りだけに香りを漂わせたりするなど、使い方は自由です。また、いくつかのアロマをブレンドして、自分に合った香りを作ってもOKです。
どのアロマがいいか分からない場合は、こちら↓から使ってみるといいでしょう。
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BGM(音楽)
「1時間以上集中したい人向け!集中力を高めるオススメ音楽」でも紹介しているように、音楽を聴きながら勉強することで、集中力を高めることができます。ただし、どんな音楽でもいいわけではなく、アルファ波やシータ波を発生している音楽を選ぶといいでしょう。
CDやアプリなどでもありますが、YouTubeなどの動画サイトでも『集中力 高まる 音楽』で検索すると色々出てきます。こうした音楽をBGMとして勉強することによって自然と集中力が高められます。
まとめ
集中力を高めることは効率の良い勉強をする上では欠かすことができない要素の1つとなっています。ただ、人によって集中力の上げ方はさまざまなため、ここで紹介した以外の方法でも集中力を高めることは可能です。
大事なのは、自分なりの集中力の高め方を実践し、それから勉強に取り掛かること。
もしこれまで、勉強に対する集中力がなかなか上がらずに苦労しているのなあ、まずは個々で紹介した4つの方法から始めてみてください。そして、自分なりのアレンジや工夫を加え、オリジナルの集中力アップ法を模索してみてはいかがでしょう。