効率よく勉強する“基礎”が学べる!勉強の説明書のレビュー

昨今、さまざまな勉強法や勉強のコツが公開されている中
“勉強の仕方”にフォーカスし、マニュアル化された
『勉強の説明書』という教材を中村タケシ氏が出していたので
あらゆる点からレビューしていこうと思います。
まず前提として知ってもらいたいことが
この教材で教えられているのはあくまでも
“学力が身につく勉強の仕方”であること。
つまり、穴があくまでこの教材を読みまくっても
試験やテストで良い結果を得ることはありません。
この教材で紹介されている勉強の仕方を
実際に取り組んでみることで初めて効果を発揮する
教材ですので、その点だけ忘れないように。
ですので、自分の勉強法が全く確立しておらず
勉強時間と結果が全く反映されていない人には
おすすめの教材といえるでしょう。
勉強できる人の勉強法は3パターンしかない
人によって学力や能力が異なりますから
当然勉強の仕方だって違ってくる・・・と
思っている人が多い中、中村さんは
「無数に存在するかのように見える勉強法も、実は3パターンしかない」
と仰っています。
例えば英単語や漢字を覚える時も
いろいろな人がさまざまな方法で勉強してきましたが
究極を言えば
・書いて覚える
・読んで覚える
・聞いて(見て)覚える
の3つしかありませんよね?
もちろん、この3つを組み合わせて勉強してみたり
書く量や書き方を工夫することで細かくなりますが
大枠で考えると実は勉強の方法はそこまで多くありません。
しかし多くの人はその細かい部分にフォーカスするため
勉強法が無限にあると錯覚してしまうのです。
これは勉強法などを紹介している書籍なども同様で
その人にとってベストだと思える方法が紹介されていますが
それは必ず万人に共通するものではありません。
この勉強の説明書は
試験やテストで良い点数を取ることに特化しつつも
無理なく自分にとって最も効果的な勉強方法を
見つけるための教材です。
また、勉強を継続的に行えるような工夫や
苦手意識を克服する方法なども紹介されているので
この教材を元に勉強を始めることができれば
勉強するクセをつけることができるでしょう。
勉強の説明書が教えてくれること
この勉強の説明書は、
生涯にわたって勉強を続けるための秘訣や
無駄を無くした効率的な勉強法を紹介しています。
そのため
・たった5分でできる勉強法
・3つの行動で覚えられる暗記法
みたいな、テクニックについては
あまり紹介されていません。
どちらかというと
意図的に「勉強したい!」と思わせるような
心理面をついた方法を中心に公開されています。
もう少し深く説明すると
この教材では紹介されている勉強法は、心理学の一種でもある
NLP(神経言語プログラミング)が応用されています。
NLPとは、1970年にアメリカで創始され、
欧米を中心に心理療法の分野で急速に広まっている
実践心理学の1つです。
このNLPを取り入れることによって
勉強の無駄を省いて効率性を高めたり
勉強に対するモチベーションを
上げることができます。
そういった特徴があることから
・自分なりの勉強法が確立できていない人
・勉強が結果に伴っていない人
・勉強のやる気がイマイチ起きない人
・勉強の苦手意識がついてしまっている人
には非常に役に立つ教材ではないでしょうか。
反対に、すでに自分なりの勉強法が確立されており
さらに高みを目指したい人にとっては
あまり教材の価値を感じないかもしれません。
なぜなら、この教材で紹介されていることのほとんどは
勉強における基本的な部分が紹介されており
ある程度勉強できる人からすると当たり前のことしか
書かれていないからです。
当然、買っただけで満足してしまう人にも
この教材の購入はおすすめしません。
今までの知識や経験をとりあえず棚上げして
フラットな姿勢で臨まれると
この教材の良さが分かると思います。
勉強の説明書を実践して効果がある人とない人
どんな教材でも使う人によって効果がある人と
ない人が出てしまいます。
勉強の説明書も同様で使い方やその人の姿勢ひとつで
効果は大きく変わってきてしまいます。
基本的に勉強の説明書は試験を受ける人に向けて
作られた教材な印象を受けました。
高校入試、大学入試、資格の試験など・・・
こうした人生の分岐点に待ち受けている試験を
攻略するための力をつけ方を教えているのがこの教材です。
ですので
中学生や大学生はもちろん
社会人で資格野取得を目指す人にとっても
効果的な教材だと思います。
ただし、この教材はあくまでも
“勉強の仕方”を学ぶものですから
具体的な勉強を始める前に
この教材に目を通しておくといいでしょう。
それに対してお子さんに与える教材としては
少し不向きな教材かもしれません。
教材の内容自体は決して難しいものではないですが
お子さんが実践して「面白い!」と感じるような
内容ではないため、小学生以下のお子さんが読んでも
おそらく理解できないでしょう。
販売ページの中には多少誇張した表現があるため、
「誰でも簡単に・・・」と思ってしまうかもしれません。
ですが、実践者の声を出している人は
中学生が最年少でそれ以下の年齢の声がないことから
対象は“中学生以上”であることは分かります。
さらに、試験がもう間近に控えている人も
おそらく効果を実感することはできないでしょう。
何度も言っていますがあくまでもこの教材は
“勉強の仕方”を教えている教材で
それをマスターしてから勉強することで
学力がアップするわけです。
教材もテキストで200ページありますから
自分に合った勉強法を確立するのにも多少の時間が必要。
つまり
1.勉強の説明書の内容を把握する
2.その中から自分に合った勉強法を確立
3.その方法で繰り返し勉強する
4.試験に挑む
という4つのステップが絶対不可欠になります。
特に2.以降のステップは5分10分で終えることはできず
人によってはかなり時間がかかってしまうかもしれません。
極端な話、試験1ヶ月前にこの教材を買っても
時間的に厳しいため効果を実感できないまま
試験に挑むことになる可能性が高いということ。
勉強の説明書は、決して試験攻略の特効薬ではありません。
コツコツ準備を進めていく上で
勉強の効率をアップさせてくれる教材としては
とても有効ですので計画的に活用しましょう。
購入者の使い方が問われる教材
この勉強の説明書という教材は他の勉強系の教材とは違って
「こうすれば成績が上がります」
「こう勉強すれば学力がアップします」
といった勉強のテクニックはほとんど
紹介されておりません。
学力を上げる勉強のやり方を身につけるための教材であり
学校では教えてくれない“勉強の仕方の基礎”を教えている教材です。
内容は非常に基本的かつ抽象的なものが多く
目からウロコ的なものは少ないと思います。
そのため、教材としての価値を
“即効性”や“再現性”と考えている人は
あまり効果を実感しにくいでしょう。
手にして得をするか損をするかは
その人の使い方次第です。
「資格を取得しよう」とか
「○○大学を目指す」と考えているのなら
まずは“勉強の仕方”から学ぶことが
試験突破の最短距離だと思います。
また、勉強のモチベーションが上がらない人も
やる気の上げ方やモチベーションが下がらない方法が
身につきますのでおすすめです。
今までの自分の勉強の仕方を見直し
“正しい勉強の仕方”を身につけたい人にとっては
いいきっかけになる教材だと思います。