「頭のいい人って一体どうやって勉強してるんだろう?」
と疑問に思ったことはないですか?傍から見ると彼らは全く勉強をしていないように感じるかもしれません。
しかし・・そんな事はないのです。
やはり、勉強の成果は、、単純に勉強の内容と勉強に充てた時間によって比例しています。
極端な言い方をすれば、どれだけ効率が悪い勉強をしたとしても、膨大な時間をかければ、勉強したことが自分の身になり、試験やテストで良い結果を出すことができるのです。
ところが、多くの人はこうした勉強時間を多く割いて・・・みたいな考えを持っていません。
特に頭のいい人達は、どれだけ少ない時間で効率よく勉強するかを模索し、自分なりの勉強法を確立しています。
よく「頭のいい人は勉強なんかしなくても・・・」という人がいますが、実はまったく勉強していないわけではありません。
効率のいい勉強法を実践しているから勉強していないように見えるだけなのです。
時間というのは一見無限にあると思われがちですがそんなことはありません。試験の日はすでに決まっていますから、どれだけ早く取り掛かるかによって、与えられた時間は限られてくるのです。
もちろん時間は多くあったに越したことはありません。ですが、誰もが試験勉強の時間を満足に確保しているわけではありませんし、生活するうえで、勉強以外のことにも時間を使う必要だってあります。
つまり、どれだけ時間をかけずに効率よく勉強できるか・・・これが試験攻略の大きなポイントになってくるのです。
具体的な勉強方法というのは、人によってさまざまです。ですから頭のいい人の勉強法をそのままマネしても、結果が出ないことだって十分あり得ます。
ただし、頭のいい人が勉強する際に“心掛けていること”をマネすれば、今まで以上に効率のいい勉強をすることは可能です。頭のいい人達は、こうした勉強する際の心がけの重要性を理解し、それにそった自分なりの勉強法を確立しているのです。
そこでここでは、頭のいい人達が勉強する際の心掛けているポイントを4つ紹介します。もし自分の勉強の仕方に不安があったり、もっと効率よく勉強したいと考えているのなら、これから紹介するポイントを軸に、自分なりの勉強法を再構築してみてはいかがでしょう。
1.勉強する姿勢を作ってから取り掛かる
頭のいい人とそうでない人の違いの1つは勉強に対する印象にあります。多くの人は勉強全般だったり、特定の教科に対して苦手意識を持っていたりします。
例えば
「数学が嫌い」「英語が覚えられない」「理科の授業は意味不明」・・・など。
こうした負の印象は勉強の効率にまで悪影響を及ぼしてしまいます。
また、勉強することそのものに対して、苦手意識や嫌悪感を持っている人も少なくありません。先生や親に「勉強しなさい!」と毎回怒られ続けたことで「勉強してなんか意味あるの?」と思っている人も少なくないでしょう。
こうした気持ちで勉強をしても、当然ですが楽しくありませんし自発的にやろうという気もおきません。「勉強しないと・・・」という半ばやらされている感覚によって勉強する気を起こしていると思います。
それに対して頭のいい人達は常に「勉強しないと・・・」と思って取り組んでいるわけではありません。
もちろん彼らも人間ですから、得意・不得意はもちろん、好き・嫌いだってありますし、嫌いな教科については「勉強しないと・・・」という気持ちで臨んでいることもあるでしょう。ですが、それ以外の教科についてはこうした後ろ向きの感情のまま取り組んだりはしません。
頭のいい人というのは、勉強したことで得られるメリットや楽しさを知っているのです。また、成績が上がることで先生や親や友達からの評価が変わることも知っているため、「勉強したい」という前向きな気持ちで臨んでいるのです。
勉強の効率を上げるには、こうした気持ちからつくっていくことがとても大切です。ですから、勉強を始める際には、自分が「楽しい!」と思える勉強から始めるようにしましょう。
例えば、勉強を始める一発目の教科は自分の好きな教科から始めたり。そうすることで、勉強全体に対する苦手意識が和らぐうえに、勉強に対する勢いもつくため、苦手な教科を勉強してもそこまで抵抗感なく進めていくことができます。
また、勉強そのものが嫌いな場合は、「できる」と確信があるものから始めるといいでしょう。
そうすることで「勉強は難しい」「勉強なんかしても分からない」という感情を少しずつ溶かすことができます。いかに気分よく勉強できるかを考え、それに従って勉強のする順番などを変えていくと、苦痛な時間が減る分勉強時間も短縮されます。
2.知識や情報を友達とシェアする
どんな受験でも当日は1人で受けるものですし、そのための勉強も自分のために行うものです。そのため、1人でコツコツ頑張っている人が多いなか、頭のいい人というのは友達などと一緒に勉強したりしています。
なぜ1人ではなく複数の人達で集まって一緒に勉強しているのか?それは1人で勉強するよりも大勢で取り組んだ方が効率よく勉強できるからです。
例えば英語の勉強をしていても、人によって進み具合や理解度は異なります。もし勉強していて分からなかった場合、一人で勉強していると、分からないところは翌日先生に聞くか自分で必死に調べないといけません。
しかし友達と一緒に勉強していると、自分が分からない部分をその場で友達に質問することができます。
実はこれが勉強するのにとても効果的で、分からない部分をすぐに解消できるだけでなく“友達に教えてもらった”という印象が加味されるため、より強く記憶に残るのです。また、教えた側も、人に勉強を教えることで記憶した情報を整理し、理解を深めることにつながります。
また、暗記したことを問題として出し合ったりすることで、楽しみながら勉強することもできます。このように、勉強したことの知識や情報のシェアをすることで、1人でコツコツ勉強するよりも内容の濃い勉強ができるため、大した時間をかける必要がないのです。
つまり、一緒に勉強して教えあうことで、楽しみながらお互いに学力をアップさせることができます。
もっといえば、「勉強に欠かせないモチベーションを維持する方法4選」でも紹介しているように、勉強のモチベ―ジョン持続にもつながります。ですので、学校内で勉強する仲間を作っておくと、より効率よく勉強に打ち込むことができるでしょう。
3.勉強時間は短く区切る
冒頭でも言いましたが、勉強を始めるタイミングが早ければ早いほど、試験対策に充てられる時間は長くなります。ただし、1秒でも多く勉強時間が欲しいからといって1日あたりの勉強時間まで長くするとかえって逆効果になります。
例えば3時間ぶっ通しで勉強すると、最初の1日や2日は難なくこなせると思います。しかし、日数が経つにつれて徐々に勉強に対するモチベーションが下がっていくと、どんどん勉強が苦しくなり、ストレスを抱える原因になります。
こうしたことが原因で勉強嫌いになった人も多いのではないでしょうか。そうならないためにも1日の勉強時間はなるべく短く区切って取り組むようにしましょう。
基本的には40分から50分に1回は10分くらいの休憩を入れるように。1日の勉強時間を2時間と決めたのなら【50分休憩→10分休憩】を2セット行うようにスケジュールを調整したほうが、効率よく勉強できます。
この時勉強時間は、自分の集中力が持続する時間に合わせて決めておくといいでしょう。
集中力がある時は勉強し、切れてきたな・・・と思ったら休憩する。これを繰り返せば勉強することが苦痛に感じることもストレスを溜めることもありません。
また、1日を幅広く使うのも効率の良い勉強をするのには有効です。例えば、自宅に帰ってきてから毎日3時間勉強していたものを、2時間に減らし、残りの1時間は早朝にやるとか。
「ウワサは本当!?朝勉強の本当の効果と正しい取り組み方」でもお話ししている通り、早朝に勉強することは集中できる環境も脳も限りなくベストに近い状態でできるため、非常におすすめです。
1日の勉強時間はあまり詰めすぎず、むしろ少しゆとりがあるくらいが丁度いいです。それよりも、毎日続けられるような勉強の仕方を模索し、取り組んだ方が学習効果も上がりますので、そちらを意識して勉強の仕方を改善してみてください。
4.休憩時間は体を動かす
3.でもお話しましたが、なるべく休憩はこまめに入れてリフレッシュしたほうが、かえって勉強の効率はアップします。そして、より勉強の効率を上げるためには、この休憩時間の使い方にもポイントはあります。
脳科学の研究によると、人間は脳よりも身体の方が疲れてくるのが早いと言われています。
そのため、たくさん勉強して脳が疲れてきたな・・・と感じた頃には、すでに首や肩などの体の部分には疲れがたまっているということ。こうした疲れを放っておくと、血行不良を引き起こし、脳にきちんと血液が送られなくなるため、集中力も低下し、効率のいい勉強ができにくい状態になってしまいます。
それを防ぐためにも、休憩中はなるべく体を動かして血行を良くするようにしましょう。勉強によって悪くなりかけた血行を良くすることで、集中力が回復し、効率のいい勉強が再びできるようになります。
特におすすめなのがストレッチで、自宅でも簡単にできるものがたくさんあります。YouTubeなどの動画サイトでも「勉強 ストレッチ」などで検索してみるとたくさん出てきますので、それらの中から簡単にできそうなものをやってみてはいかがでしょう。
勉強に時間を充てると、体を動かす時間が少なく、運動不足になりがちです。本当は毎日1時間でも30分でもいいので運動する時間を作るのがベストなのですが、こうした休憩中のストレッチなどででも十分効果はあります。
休憩時間は頭を休めるとともに、体を動かして溜まったストレスの発散と血行の改善をするよう努めましょう。
まとめ
頭の良い人ほど1日の勉強時間は決して長くありません。それは、単純に勉強する必要がないのではなく、より効率よく勉強を進めたほうが知識を高められることを知っているからです。
そんな中、最も気を付けなければいけないことは、勉強に対するマンネリ化を防ぎ、勉強することに対して日々発見や楽しみを見つけることにあります。
あの手この手といった小手先のテクニックよりも、まずは“勉強することの楽しさ”を探すことを心掛けてみてください。そうすれば、自然と時間をかけずに多くの知識を吸収することができるでしょう。