理解力を上げつつ速さも上げる!左脳型速読術のレビュー

ここでは松平勝男氏が公開している
『左脳型速読術』についてレビューしていきます。
ちなみに松平さんは『ユダヤ式記憶術』という
記憶術の教材も販売していますが
基本的なコンセプトはどちらも共通して
“左脳を活用すること”です。
右脳の働きといえば、直感などをつかさどる部分で
長期記憶する時も右脳の働きによって出来ます。
そしてより速く本を読めるようになるためにも
右脳の活性化は欠かすことが出来ません。
そのため
多くの速読術で右脳を活性化させる方法を中心とした
ノウハウが公開されているわけですから
松平氏は一貫して“左脳の働き”にこだわっています。
ですので、これまで右脳の中心とした速読術を試しても
全く効果がなかった人はこの教材を試すことによって
読むスピードを上げるきっかけになるかもしれません。
日本人は“右脳”を使うのが苦手?
これは速読術に限らず、記憶術でもそうなのですが
多くの教材では右脳を活性化させることによって
今までの限界を超えるような方法が紹介されてきました。
もちろんこれは脳科学的にも証明されていますし
そうすることでより大量の情報が記憶できたり
より速く本を読破したりすることができます。
ところが松平さんが言うには
『日本人に右脳型速読術は向いていない』
と販売ページの中で主張されていますが
これにはいくつか根拠があります。
まず、日本人の多くは右利きで右手を多く使いため、
自然と左脳の方が発達しやすいという点。
聞いたことがあるかもしれませんが
右手を使うと左脳が鍛えられ
左手を使うと右脳が鍛えられます。
つまり、普段利き腕である右手を使う機会が多い日本人は
左脳を使うことになれてしまっているということ。
そこでいきなり「右脳を使って覚えましょう!」と
言われても困惑するのは当然でしょ?・・・という理論です。
また、右脳を使った速読術は小説など
映像がイメージしやすい文章には絶大な効果を発揮しますが
理論的な文章に関してはイマイチ効果を発揮しません。
もちろん、同じ文章ですから読むスピードは
あまり変わらないのですがその文章から
内容を“理解する”ところまで追いつかないのです。
それに対して左脳型速読術では
左脳を使って読むスピードを速めるため
文章の内容をしっかり理解しながらも
読むスピードを上げることができる方法が
紹介されています。
また、この教材では日本語だけではなく
英文の速読方法についても紹介されているので
TOIECやTOEFLなどの
英語の試験対策にも使うことができます。
試験やビジネスに特化した速読術
左脳型速読術では、タイトルの通り左脳を使って
読むスピードを上げる方法が紹介されています。
つまり、文章の内容をしっかり解しつつも
読むスピードはこれまでよりも速くできるようになるのです。
そのため、大学や資格などの試験問題だったり
ビジネスなどで役に立つ技術ではないでしょうか。
先ほども言いましたが
日本人は主に左脳を使うことに慣れており
右脳を使うことに関しては慣れていない人が多いです。
そのため、速読術でいざ右脳を使おうとしても
そもそも使っていない部分ですから
思ったとおりにできなくて当然なのです。
例えばまだ小さいお子さんに速読をさせることは
まだ利き手の使い方だったりが定まっていないので
効果的かもしれません。
しかし、ある程度年齢を重ねると
体の使い方にも習慣やクセのようなもの出てしまうため
どれだけ練習しても出来ない人は必ず出てきます。
それに対して左脳型速読術は
普段から使い慣れている左脳を使って読むスピードを
上げる方法ですから基本的に誰でもできるようになります。
ただし、単純な読むスピードに関しては
左脳型速読術よりも右脳型速読術の方が
圧倒的に速いです。
これはそもそも特徴の違う脳を使っているため、
写真のように記憶していく右脳の方が
論理的に記憶していく左脳に比べて
脳にインプットされる速さの違いから起こることです。
ですので、単純に読むスピードを追及したい人にとっては
この教材は物足りないかもしれません。
試験やビジネスなどで文章を素早く&正確に読むための
スキルを身につけたい人向けの教材といえるでしょう。
左脳型記憶術で紹介されている速読術とは
右脳!右脳!と叫ばれがちな速読術教材の中で
唯一といっていいほど左脳型の速読術を公開している
この教材ですが具体的にどんな方法なのか?
例えば、一般的によく言われる“速く読むコツ”というのは
・自分にとって必要な本を読む
・内容を覚えようとしない
・読まずに見て理解する
・つまらない箇所は飛ばして読む
・同じテーマの本を平行して読む
などがありますが、実はこれに近いくらい
常識的なことを理論だてて説明しているが
左脳型速読術なのです。
そのため、
活字が苦手でなかなか本が読み進まない人や
英語の速読に必要性を感じる人にはおすすめです。
この教材では英文の速読術についても紹介されていますが
単純なボリュームだけで言えば英文の速読のほうが多かったりします。
逆に本を読むのが好きで、ある程度のレベルまで
読むスピードを上げれた人にはおすすめしません。
なぜなら、すでに教材で紹介されているようなことは
知っているし実践しているからです。
どのくらい速く読めるようになりたいのかは
人によって違いますから分かりませんが
すでに速読の練習を実践している人からすると
ガッカリ感を味わってしまう可能性はあります。
「他の人に比べて多少速いかな?」と
自覚している人でもっとスピードを上げたいのであれば
右脳を使った速読術を購入した方が
満足感は得られると思います。
この左脳型速読術はいうなれば
速く読むための基本的なことが書かれているので
「これから速読を極めよう!」という人の
ファーストステップにはもってこいの教材だと思います。
“試験合格”を目指す人こそ左脳型速読術を
「速読術をマスターする」といっても
その目的は人によって異なります。
・もっとたくさんの本を読みたい
・記憶力を良くしたい
などといった目的で速読に取り組んでいるのであれば
右脳型の速読術に取り組んだほうが効果はあるでしょう。
右脳を活性化させて読むことによって
今までの10倍以上のスピードで読めるようになることも
決して不可能ではありません。
ただ
・試験に合格するため
・資格を取得するため
・効率よく時間を使えるようになるため
といった目的で速読をマスターするのであれば
左脳型速読術がおすすめだと思います。
左脳型速読術をマスターすることで
試験の問題の意図を正確かつ素早く読み取ることが出来るため
回答する時間を増やすことができます。
また、英語の速読をマスターしたい人にもおすすめ。
いうなれば、“速読の基礎的な教材”なので
一度も速読にチャレンジしたことがない人は
この教材から始めてみてはいかがでしょう。