読書効果を3倍にするための本の読み方4ステップ

読書は趣味として楽しむだけでなく学力を上げるための方法としても推奨されています。そのため、小さい時に親に本を読み聞かせてもらったり、小学生の頃にはなるべく本を読むよう先生や親から言われた記憶がある人も多いと思います。

確かに学力アップという観点から見た時、読書をすることは非常に効果がある方法の1つといえます。しかし、ただ読書をすれば学力アップにつながるかと言えばそんなことはありません。

何度も読んでも中身が理解できないと、情報がインプットできないため、知識が増えていきません。つまり、どれだけ時間をかけて本を読んでも読書効果を高める読み方をしない限り、学力アップにはつながりにくいのです。

先ほども言ったように、小さい頃から読書をするよう勧められてきたと思います。でもその時、読書をするメリットは教えてもらっても“読書の仕方”については教えてもらったことはないでしょう。

何度読んでも理解できない・・・その原因を多くの人は「自分の知識が少ないから」と決めつけていますが、それだけが原因ではありません。正しい“読み方”を教えてもらわなかったため、本の知識を効率よくインプットできない読み方を無意識のうちにしてしまっている可能性だってあるのです。

実は読書には正しい読み方というものがあります。この方法で読み進めていくことで、本に書かれている知識を正しく取り入れることができ、読書効果も高まるのです。

そこでここでは、読書効果を最大限に高めるための読み方を紹介します。先にざっくりお話しすると読書をする手順としては

1.読書する“目的”を決める
2.最初は目次に目を通す
3.本の概要を把握する
4.自分に合った読み方で読んでいく

以上4つのステップからなっています。詳細なポイントについてはこれから1つずつお話ししていくので、特に読書がしたくても活字が苦手な人はこの読み方を参考にしてください。

 

1.読書する“目的”を決める

読書する“目的”を決める

そもそも人間は、何か行動を起こす時には必ず“目的”があります。お腹が減ったから食事をする。疲れを取るために休む・・・というように、全ての行動には目的があるのです。

読書も一緒で、何のために読むのかあいまいだと、読書に対する意欲もわきませんし、当然読むスピードだって遅くなります。そうなれば、読書をしていても内容が頭に入ってきません。

一言に読書といっても様々な種類の本があり、それによって目的は変わってきます。

小説や詩集といった文芸作品は“話を楽しみたいため”だったりしますし、自己啓発やビジネス関連の書籍だったら“成功のヒントを得たい”と、本によって伝えている内容が異なります。

そのため、自分の目的に合った本を手に取らないと読書効果は全くと言っていいほどなくなります。そして読む時もしっかり目的を明確にして読むことが大切。

もしなんとなく暇だから・・・と言う気持ちで読んでいると、本の中にある情報でどれが大事でどれが大事でないかの見極めができなくなります。もちろん最初から最後まで読むに越したことがないのですが、目的がないと読み終わった時に「何が書いてあったっけ?」ということになります。

つまり、せっかく読んでも何も残るものも理解できたものもないということ。当然読み終わった後にそんな状態だったら自分の知識に何もプラスアルファ―されたことにはなりません。

ただ趣味として読書を楽しむのであればそれでもいいかもしれません。しかし、知識を増やし学力をアップさせるために読書をするのであれば、しっかり目的を持って読み進めることが重要です。

・どんなことを得たいのか?
・自分にどう役に立てたいのか?
・どんなことを学びたいのか?

こうした目的を明確するだけでも、同じ本を読むことによって得られる理解度は大きく違ってきます。特に教科書や参考書を読む場合は、このあたりを自分の中でハッキリさせておかないと、何が書いてあるのかさっぱり理解できない状態に陥ってしまいます。

こうした目的をもって読むだけで、自分が求めている情報や知識をいち早く見つけ、記憶することができます。本を読む前に、まずハッキリとした目的を持って読み始めることを心掛けてみましょう。

 

2.最初は目次に目を通す

最初は目次に目を通す

読書が苦手な人の中には、目次をスルーしていきなり本編のスタートから読み始めてしまう人もいます。こうした目次の軽視が実は読書効果を低下させる要因になるのです。

ご存知の通り目次とは、本にどんな内容がどこに書いてあるかを記しているいわば地図のような役割を持っています。つまり、目次を読むことによってこの本には“どんなことが書いてあるのか”が分かるのです。

目次には第一章、第二章・・・というように、どこの章にどういった内容が書かれているかが分かるようになっています。そのため、目次に目を通すだけで、この本を読むことでどういった知識が得られるかがザックリとですが理解できるのです。

分かりやすく言うと、目次を読むことで本を読み進める“準備運動”ができるということ。この準備運動をすることによって、読書効果は大きくアップします。

これは一般書籍に関わらず、教科書や参考書を読む時にも同様です。目次に目を通すだけでも「何が学べるのか?」を知ることができるため、自分が求めている知識が書かれている本をピンポイントで選ぶことができます。

また、目次を読むことによって自分が知りたいことがどこに書いてあるかが分かります。「学力をアップさせるために心がけるべき5つの読書の仕方」でも紹介しているように、学力アップを目的とするのであれば、自分が読みたいところから読むことがおすすめ。

「早く読みたい!」と気持ちばかりせってもきちんと内容が理解できなかったら意味がありません。読みたい本があったらまずは目次から読み、本に書かれている全体の内容を把握してから読むようにしましょう。

 

3.本の概要を把握する

本の概要を把握する

本の内容を理解する時、1回の読書だけで全部覚えようとするのはかなり難しいです。ですのでまずは、気になったところだけ読む飛ばし読みをして、全体の内容を把握しましょう。

先ほど2.でお話しした目次もそうですが、まずは本の内容をある程度把握することで、詳しく読む時により内容が入りやすくなります。特に抽象度の高い本を読む場合は

ザックリ読んで概要を把握する→改めて詳細を読み進める

・・・といった手順で読むとより頭に入りやすくなります。ですので、読書効果を高めたいのであれば、基本的に2回読むのがおすすめです。

これは本の内容の一部が知っていても知っていなくてもおすすめな読書の仕方です。まず1回目は全体的に広く浅く読むことを心がけ、2回目でその知識を深く掘り下げていく・・・読む回数は増えてしまいますが、そのほうが頭に入っていきやすくなります。

むしろ一字一句逃さずに1回で読もうとすると、本から得られる情報が多すぎて脳で処理できなくなってしまいます。その結果、読書効果が低くなり、知識として頭にあまり残りません。

効率よく勉強するために知っておくべき記憶のメカニズム」でもお話ししているように、人の記憶というのは新しく入れたものほど忘れやすい性質があります。読書も同じで例え飛ばし読みやななめ読みをしても、何度も読むことによって徐々に効果が高くなるので、繰り返し読むスタイルで取り組んでいきましょう。

 

4.自分に合った読み方で読んでいく

自分に合った読み方で読んでいく

本を読むといっても、その読み方は大きく分けて3つあります。その3つは

・黙読
・音読
・精読

です。この3つのうち、自分が最も読みやすい読み方で読書をすると、より効果が得やすくなります。もちろん読書をする場所によって読み方を変えるのも効果的です。

ただ、この3つの読み方についてもそれぞれポイントがありますので、このポイントをしっかり押さえた読み方を心がけましょう。そうすることで読書効果も高まり、より多くの知識を本から得ることができます。

1)黙読

黙読とは声に出さずに読むことを言います。ただし多くの人がやっている「頭の中で声に出す」というのは、黙読としての効果が薄いのであまりしない方がおすすめです。

頭で声に出しながら読むと、その声を出すスピード以上の速度で読むことができなくなります。それでは音読と読書効果は変わらないので、頭の中で声に出さずに目だけで読むようなイメージを持って取り組みましょう。

その時、関心がうすいところについてはどんどん飛ばしていって構いません。どちらかというと指やペンで文章なぞるくらいのスピードで読むのが本当の黙読の読むスピードです。

2)音読

音読は、書かれている内容を声に出して読む読み方を言います。特に語学系の文章を読む時に有効で、TOEICなどのリスニングが必要な勉強にはもってこいです。

中には「聴くだけで成績がアップする・・・」みたいな文句を謳っている教材もありますが、声に出すことによって効果はより高まります。ですので、声が出せるところで読書をしているのであれば実際に読んでみたほうがいいでしょう。

3)精読

精読とは、文章が描写する情景や、相手が伝えたいことを思い浮かべたり感じ取りながら読み進めていく読み方です。特に小説を読む時には多くの人はこの精読を無意識のうちにやっている傾向があります。

精読をすることで、より深く意味を理解し、吸収することができます。もちろん1回で全てを理解するのは不可能なので、何度も読み返して少しずつ理解度を高めていくように。

一般的にはまず1回目は黙読でスピーディーに読み進め、2回目は音読ないしは精読でしっかりと理解するのが理想の読書の仕方と言えます。ただ人によって読書効果が変わってきますので、自分がしっくりくる方法で取り組んでもらえればと思います。

 

まとめ

これまで“読書効果”という点からみた読書の仕方についてお話ししてきました。読書の効果が高まれば学力だってアップしますし脳だって活性化されます。

そのためにはまず『なぜ読書をするのか?』の答えを自分の中で持つことが大切です。

これをしっかり持っているかどうかによって、読書から得られる知識や効果が大きく変わってきます。闇雲に始めても時間ばかりかかってしまいますから、まずは自分が本を読む目的を明確にしてから読書を始めていきましょう。

>あなたは自分の頭の良し悪しが存在すると思いますか?

あなたは自分の頭の良し悪しが存在すると思いますか?

頭の良し悪しはIQという数値で判断されています。


そして、IQは努力だけではなんともできないとも言われています。


確かにIQは遺伝と言われています。


しかし、IQには二種類あって一方は遺伝で決まってはいるもののもう一方は遺伝ではなくちょっとした努力で成長させる事が可能です。


とはいってもとにかく勉強をすればいいとか暗記をすればいい・・というわけではありません。


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