これって病気?集中力がない人が抱える5つの原因

人の集中力はそう長くは続きません。一般的に40分から50分くらいが限界で、どんなに長い人でも90分以上持続する人はいないでしょう。

しかし中には他の人に比べて圧倒的に集中力がない人もいます。5分も経たないうちに集中力が切れてしまったり、「さあこれから始めよう!」と思って教科書を開いたとたんに別のことを考えてしまったり・・・。

集中力の持続時間は人によってまちまちですが、どんなに短い人でも30分は持続できるはず。もし30分も集中力が続かないのであれば、勉強の取り組み方に原因があるかもしれません。

具体的な行動をする前に知ってもらいたい集中力の基礎知識」の中で、自分の集中力をチェックするところがあります。それを行ってもし“集中力がない”と判断されたのであれば、効率の良い勉強をするためにも改善していかなければいけません。

ただその前に、そもそもなぜ集中力が続かないのか・・・この原因を突き止めることが重要。そこでここでは、集中力が続かない原因と思われることを5つ紹介しますので、該当しているものがあれば、そこから改善していってください。

 

1.知らないことや分からないことがある

知らないことや分からないことがある

完全に理解していることを改めて勉強しても全く意味がありません。知らないことや分からないことを理解するのが勉強の本質です。

ただし、どれだけ調べたり勉強しても、理解できないものや意味が分からないものにぶち当たることは多々あります。例えば英語の場合

「知らない単語ができてきたから訳せない」
「どうやって英訳すればいいか分からない」

などといった自分に高い壁にぶつかる人も多いことでしょう。こうした乗り越えるのが非常に困難な壁にぶち当たった時、スムーズに勉強を進めることができなくなり、それによってストレスが発生し、集中直が低下するのです。

そしてこうした勉強をした時に出てくる「分からない」という壁は大きく分けて2種類あります。

まず1つは、単純に単語や言葉が読めない・訳せないというもの。これは辞書を引くなりすることで解決してしまうため、そこまで大きな壁ではありません。

問題はもう1つのほうで、こちらは“教科書に書かれていることが理解できない”というもの。例えば問題集を解いていて、問題の意味が分からなかったり、どんな公式を当てはめればいいか分からないと正しく答えを導くことはできません。

こうした壁にぶち当たる主な原因は、自分の学力に見合った勉強をしていないことにあります。極端な例で言いますと、小学1年生の子が小学6年生の問題集を解こうとしても、問題の意味すら分からないですよね?

つまり、今勉強しているレベルと自分の学力レベルが伴っていないから、乗り越えられない壁にぶち当たり、集中力が続かなくなるのです。そうなったら、一度その勉強をやめて少しレベルを落とした勉強に切り替えて、学力レベルを上げるようにしましょう。

 

2.準備が不完全のまま取り組んでいる

準備が不完全のまま取り組んでいる

勉強に取り掛かる前に、いろいろと準備をする必要があります。教科書やノートはもちろん、参考書や筆記用具、さらには勉強中に音楽を聴く人は音楽を用意したりと、集中して勉強するための準備をしなければいけません。

この準備をする時に、足りないものがあったりなどの不完全だった場合、それが原因で集中力が低下することがあります。たかが準備で・・・?と思うかもしれませんが、実は結構これだけで集中力はなくなってしまうものなのです。

例えば筆箱のなかに消しゴムがなかった場合、新しい消しゴムを買いに行ったり、あらかじめ買っておいた消しゴムを取りに行かないといけません。ただこれによって勉強が一時中断され、それが原因で集中力が切れてしまうのです。

つまり、準備が不十分だとそれを補うために勉強を一時止めないといけない。その一時中断によって集中力もその中断によってなくなってしまうのです。

もし準備が不十分だった場合、その都度勉強を中断するのではなく、まずキリがいいところまでそのまま続行します。そして休憩する時に不十分だった準備を補えば、勉強の集中力を変なところで切らなくてもよくなります。

これは準備が不完全だった以外にも

・ペンのインクが途中で切れた
・ノートのページがなくなった
・聴いている音楽が止まった

などといった、勉強する場所から離れることは、休憩するまで控えて目の前の勉強に集中しましょう。

 

3.興味がないことをしないといけない

興味がないことをしないといけない

勉強と言っても教科によって興味があるものもあれば興味がわかないものもあります。興味がある勉強をする時は、自然と集中力が高まる一方、興味がない勉強をしようとすると、苦手意識なども手伝って一気に集中力がなくなります。

これはその人の好みや得意・不得意もあるため、一概に悪いこととは言えません。ただ、勉強時間が特定の教科に偏るのはあまりいい傾向とはいえませんから、興味のない教科でも集中力を高めてやらないといけません。

では興味のない教科を勉強する集中力を高めるにはどうしたらいいか?まず大事なのは「なぜ自分はこの教科に興味がないのか?」を知ることです。

興味をもつきっかけもあれば、興味がないきっかけだって必ずあります。まずはそのきっかけを過去の記憶などをさかのぼって客観的な視点で見つけてみてください。

そして興味がある教科と比較をするのです。そうすることで、興味がない原因をよりハッキリさせることができます。

これをしたからといって、興味のない教科が途端に好きになる・・・なんてことはありません。ただ、漠然と嫌いと思うよりは、具体的にどの部分が嫌いかを明らかにすることによって、勉強に取り組む姿勢が少しだけ前向きになります。

「この部分は嫌いだけどこういったところは別に苦じゃない」

と思うようになったのなら、まずは苦じゃないところから勉強することで、徐々にその教科に対する苦手意識を和らげることができます。もちろん、完全にその教科に興味を持つのがベストですが、すぐには無理だと思うので、まずは興味がない状態から少し抜け出すような方法を模索しましょう。

そうすることで、その教科を勉強する際の集中力もだいぶ変わってくるはずです。

 

4.気がかりなことがある

気がかりなことがある

これは勉強の取り組み方や、教科による好き・嫌いとは全然次元が違う原因で、勉強以上に自分の頭を支配しているものがある時に起こりうる現象です。例えば

・学校で嫌なことが遭った
・家で家族とケンカした
・好きな人に振られた

などなど、その日の出来事で強烈な印象を受けた場合、そのことが頭から離れず、勉強に集中することができません。そんな状態で勉強をしてもおそらく全く身に入らないですから、しばらく時間を置いて頭と気持ちを整理するようにしましょう。

意外と知らない記憶を脳に刷り込ませるまでの5ステップ」でもお話しているように、脳が記憶をインプットする場合、強い印象が必要になります。これは、本人が望んでいなくても、勉強以外の出来事も同様のことが言えます。

つまり、勉強の集中力がなくなるくらい強い印象が頭の中を支配しているため、勉強したことが入り込む余地がまったくないのです。

そんな状態で勉強しても、頭に入らないわけですから時間の無駄になってしまう可能性が高くなります。ひとまず勉強のことは忘れて、まずは頭の気持ちを静めることに努めましょう。

 

5.やる気が起きない

やる気が起きない

勉強の集中力は“やる気”と密接な関係があります。やる気があがれば集中力も自然と上がりますし、逆にやる気が下がれば集中力もなくなっていきます。

つまり、集中力がない状態というのは“勉強をする気がない”状態とイコールなのです。

この状態でどれだけ勉強しても効率はよくなりませんし、むしろモチベーションに逆らって取り組むためストレスを抱えてしまいます。そしてこのストレスは、集中力の低下に拍車をかけるため、むりにやればやるほど集中力はなくなっていきます。

ですので、もしやる気が起きないのであればまずは勉強する気をを出すことを心がけましょう。また、普段から勉強のやる気を一定以上出せるような環境をつくっておくことも大切です。

そうすれば『やる気がない』という時期が短くなり、同時に集中力がない期間も短くなります。やる気を高める方法については「勉強のやる気のスイッチを“ON”にする7つの方法」を参考に、自分でもできそうなものを取り組んでみてください。

 

集中力がなくなる“病気”の可能性について

集中力がなくなる“病気”の可能性について

これまで集中力が続かない原因として

1.知らないことや分からないことがある
2.準備が不完全のまま取り組んでいる
3.興味がないことをしないといけない
4.気がかりなことがある
5.やる気が起きない

の5つを紹介してきました。しかし、上記の原因に該当しないにもかかわらず、集中力がない人も中にはいるはず。

ではそういう人達の原因はなんなのか?もしかすると“病気”が原因かもしれません。

実はうつ病や自律神経失調症の患者さんの中には、集中力が低下している人もいます。こうした患者さんが集中力を下げる理由として、健康な人よりもエネルギー消費が激しいからです。

エネルギーの消費が激しいと、脳が使えるエネルギーも限られてきます。つまり、脳が正常に動く時間が短くなるため、脳の機能が低下して集中力が続かない状態になってしまうのです。

もし、上の5つに心当たりがないにもかかわらず、集中力がない自覚があるのなら、それはエネルギー消費による疲れから来るものです。ですから、たとえ10分や20分しか勉強しなくても集中力が切れた時点で休憩をとるようにしましょう。

さらに、こうした状況が長く続くようなら、一度病院にいって医者に相談するといいかもしれません。無理をしすぎるとうつ病がひどくなり、取り返しがつかなくなってしまうかもれません。

また、なるべく運動したり栄養を摂ったりと健康的な生活を送るよう心がけましょう。特に食べ物はエネルギー消費が激しくなっているため、「集中力をアップさせてくれる4つの食べ物と3つのサプリ」を中心に積極的に摂るように。

 

まとめ

人の集中力はどれだけ頑張っても長時間続きません。しかし、極度に短いこともありませんから、もしより長く集中力を持続させたいのであれば、勉強の取り組み方や準備を工夫するようにしましょう。

例えば勉強するときに聴く音楽を「勉強する時に最適!聴くだけで集中力が高まるおすすめ音楽」で紹介しているようなものに変えるだけでも集中力の持続時間はかなり変わってきます。効率の良い勉強をするためにも集中力がない状態を極力なくしていきましょう。

>あなたは自分の頭の良し悪しが存在すると思いますか?

あなたは自分の頭の良し悪しが存在すると思いますか?

頭の良し悪しはIQという数値で判断されています。


そして、IQは努力だけではなんともできないとも言われています。


確かにIQは遺伝と言われています。


しかし、IQには二種類あって一方は遺伝で決まってはいるもののもう一方は遺伝ではなくちょっとした努力で成長させる事が可能です。


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