自宅などで勉強する時、集中するために音楽を聴きながら取り組んでいる人も多いと思います。洋楽、邦楽、クラシック、ジャズ・・・人によって勉強する時に聴く音楽のチョイスはそれぞれ違うことでしょう。
実は昔から「集中力が高まる音楽」の研究がされており、勉強や仕事の最中に聴くことによって、自然と集中力が高まる音楽があるとされています。こうした音楽は、CDはもちろん動画サイトやアプリなどからも配信されており、現在多くの人が勉強する時に利用しています。
そこでここでは、1秒でも集中力を持続させるための音楽との関係性から、勉強の集中力を高めるおすすめ音楽を紹介します。もし勉強の集中力がすぐなくなってしまうことに悩んでいるのなら、ここで紹介した音楽を聴きながら取り組んでみてはいかがでしょう。
集中力と音楽の関係性
「勉強するために欠かせない集中力を高める4つの方法」でも紹介しましたが、勉強に対する集中力を上げる方法の1つに『勉強する環境を変える』というのがあります。そしてその環境を変える具体策の1つがBGM、つまり音楽を聴きながら勉強する環境が挙げられます。
音楽がかかっていると、その音が邪魔で集中できない・・・という人もいるかもしれませんが、中には「無音の方が逆に集中できない」という人もいます。そのため、勉強中にBGMを流し、わざと無音の環境を作らないようにしているのです。
実際にアメリカで環境音に関する調査研究が実施され、それによると人は70デシベルのノイズがある環境の方がよりクリエイティブになる・・・という結果が発表されました。つまり、まったくの音がしない環境よりも多少音が聞こえるくらいの環境の方が人は集中しやすいのです。
ただし、音であればどんなものでもいいわけではありません。
集中力を高め、勉強効果をより上げるためには適した音楽と適さない音楽があります。その違いは音楽の中に“アルファ波”か“シータ波”のどちらかの波があるかどうかです。
アルファ波とは?
アルファ波とは、8=14Hzの周波数の脳波のことを指します。このアルファ波が出ている時はリラックスした状態だと言われており、特に瞑想している時に、この脳波を多く出しています。
医者の春山茂樹医師は、自らの著『健幸革命』の中で、脳波がアルファ波の状態のことを
『精神活動が活発で意識レベルが高まっている状態』
と述べています。例えば将棋の羽生善治名人の勝率が高かったのも、羽生名人の脳波がアルファ波になっていたことが研究によって判明しました。
また、円周率を5万桁近くまで記憶し、ギネスブックにも掲載されている友寄さんも、脳波がアルファ波になっている時は、円周率の途中からでもスラスラ言うことができます。例えば「3万5千桁目から始めてください」とお願いすると、ジャスト3万5千桁目からスラスラ答えてくれます。
このように、アルファ波を出すことによって、あらゆる問題を解決する力や、ひらめき力がアップします。また勉強を始めとした頭脳労働をする場合においても、集中力が高まります。
このアルファ波を出すためには、まず“リラックス”することが何も大切。精神的にも肉体的にも無駄な力を抜いてリラックスすることで、脳からアルファ波を出すことができます。
シータ波とは?
シータ波とは、4~7Hzの脳波のことで、主に寝る時や麻酔を打たれた時などに海馬周辺から発生する脳波を指します。このシータ波の発生は記憶力と密接な関係があるとされており、現在研究が盛んに進められています。
シータ波の最大の特徴は、脳波が出されることによって多少の眠気を感じることです。もともとシータ波は、寝入り半ばに現れる脳波のため、眠気も一緒に引き出されます。
ただし、シータ波が出たからといて眠りに落ちるようなことはありません。なぜなら海馬から出されるシータ波は“外界に興味が向けられた状態”のため、眠気を感じても起きていられないほどのものではないからです。
さらにシータ波には『覚醒シータ波』という種類のものがあります。
これは主に瞑想や勉強などによって集中した時に発生するもので、想像力などを促進する効果があると言われています。またこの脳波が出ることによってやる気やモチベーションも高まり、いい意味で緊張感がある状態を作りだすことができます。
特に
・興味や好奇心を持つ
・運動をする
・場所を移動する
・睡眠を取る
などといった行動をするとシータ波が出やすいとされています。中でも初めての経験や、好奇心をくすぐるようなことに遭遇するとシータ波が大量にでると言われています。
アルファ波効果が得られる音楽
勉強に集中できる環境というのは、アルファ波かもしくはシータ波のどちらかの波が出ているところがベストです。そこでおすすめなのが「音楽」です。
人は音楽を聴くことによって、精神的にリラックスできる状態になりやすい傾向があります。そのため、脳からアルファ波が出やすくなり、勉強に集中することができるのです。
もちろん、どんな音楽を聴いてもアルファ波が出るとは限りません。
これまでの研究によってアルファ波が出やすい音楽というものが判明してきました。こうした音楽を勉強中に聴くことで、精神的にリラックスした状態で取り組むことができます。
そこで、アルファ波効果が得られる音楽を各メディア別に紹介しますので、これらの音楽を勉強する時に聴いてもらえればと思います。
無料動画から聞くアルファ波音楽
リラックスに最適な音楽として有名なのが「ピアノ音楽」です。例えばモーツァルトの音楽はアルファ波効果を得やすいというのも、これまでの研究で明らかになっています。
こうした音楽は動画サイトなどで色々アップされています。インターネット環境が整っているところで勉強されるのであれば、以下の動画サイトを再生しながら勉強すると、集中しやすい環境を作ることができます。
『α波』が集中力を高める!ピアノの音色&さざ波
きれいなピアノの音で効率アップ【1/fゆらぎ】
リラックスできるピアノの音で成績を上げる【気功】
音楽CDから聴くアルファ波音楽
インターネット環境があるところであれば、動画サイトを活用してアルファ波効果の高い音楽を流すことができます。しかし、そういった環境がないところで勉強する人も少なくないはず。
そんな時おすすめなのが音楽CDです。これらのCDにはアルファ波が出る音楽が収録されているため、CDプレイヤーや音源データをポータブルプレイヤーに入れて持ち歩くことで、どこでも聴きながら勉強することができます。
特に図書館やファミレスなど、公共の場所を勉強する場所として使っている人におすすめです。
そこで、勉強で最適な音楽CDを3つ紹介します。
1:Nature Notes / 集中力アップ
~ミュージケア・ヒーリング・シリーズ
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得意なことや好きなことに意識を集中している時、脳波を調べると「ミッドアルファ波」という脳波が強く観察されます。このアルファ波が出ている時、自覚として手が温かくなります。
しかし、このアルファ波は心と体の緊張が高まる時、つまりリラックス出来ていない時はベータ波が優勢となってしまい集中力が阻害されてしまいます。そこでこの事実を利用して、このCDは必要な時にリラックスした状態にすることができます。
具体的にはこのCDを聴きながら心と体をリラックスさせ「気持が落ち着いている」という言葉を意識します。それと同時に集中できて勉強や練習、仕事がうまくいった情景をイメージして満足感に浸ります。
このCDを聞くとアルファ波が優勢となり、リラックスして勉強や仕事に集中することができます。
2:Nature Notes / 記憶力を高める
~ミュージケア・ヒーリング・シリーズ~
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記憶力が高いと言われる人の脳波を測定すると、記憶しようとしている時にはミッドアルファ波が強く、何かを思い出そうとしているときはスローアルファ波が強く観察されます。
このCDを聴く事によって、必要な時にミッドアルファ波やスローアルファ波が優勢になり、記憶力やひらめき力を高めることができます。
特に以下の3つのCDは購入者からの評判も高いため、おすすめです。
3:Nature Notes / 気力アップ
~ミュージケア・ヒーリング・シリーズ~
【送料無料】 Nature Notes / 気力アップ〜ミュージケア・ヒーリング・シリーズ 【CD】 |
このCDは気功法やヨガ、瞑想法などを通じて気を高めた人たちの考え方や振る舞いを参考にして作っています。本格的な修行をするのが一番良いのですが、そんな時間や覚悟がないことが多いでしょう。
このCDに収録の音楽を聴けば、その気を高めることができます。気を高め、集中力やひらめき力を高めましょう。
シータ波効果が得られる音楽
アルファ波と同様に、勉強の効率を上げる役割があるのがシータ波です。このシータ波も、アルファ波と同様に音楽によって意図的に脳波を出すことができます。
このシータ波を出すことによって、やる気やモチベーションが高まります。ですので、イマイチ勉強に乗り気でない時は、アルファ波よりもシータ波が出る音楽を聴くといいでしょう。
シータ波効果が得られる音楽も、アルファ波と同じように無料動画やCDなどによって手に入れることができます。
◆θ(シータ)波による集中力UP!/能力活性BGM
◆集中力 ~シーター波による脳活性~
■メンタル・フィジック・シリーズ CD【集中力 〜シーター波による脳活性〜】12/1/27発売【楽… |
また、シータ波を促す音楽を聴くアプリもいくつかあります。これらのアプリをスマートフォンやタブレット端末にダウンロードしておけば、音楽プレイヤーを持ち歩かなくても、どこでも音楽を聴きながら勉強をすることができます。(ここで紹介するアプリはすべてi-Phoneおよびi-Pad対応です。)
◆Brain Wave
◆GeniLax
◆ブレーンアップグレード
まとめ
音楽を聴いて勉強しているほとんどの人は、聴く音楽によって集中力が左右されることをあまり実感していないし、知識もありません。しかし、勉強する時に聴く音楽を工夫することによって、より高い集中力で勉強に取り組むことができます。
「意外と知らない記憶を脳に刷り込ませるまでの5ステップ」でも説明しているように、人が何かを記憶する時は、五感をより多く使うことがポイントになってきます。つまり、音楽を聴きながら勉強することで“聴覚”を使うことになり、それによってより勉強した内容を記憶に留めやすくなる・・・というわけ。
このように、音楽を聴きながら勉強することは、勉強の効率を良くする方法の1つでもあります。ここで紹介した音楽を入手して、高い集中力を維持したまま勉強を進めていってもらえればと思います。