「やっぱり勉強ってIQが高い人が有利だよね!」
と思われるかもしれませんが、こと協調性が強く求められ下に合わせる日本においてはほとんどの場合・・。
IQが特別に高い人ほど生きづらくなってまともな勉強ができないとも言われています。
なので決して有利とは限らないのですが・・
確かに頭の良さや学力を示す数値というのはたくさんありますよね。
学校でもらう通信簿に書かれている数字(内申点)や偏差値だったり、TOEICの点数もそうです。
その中でも特に有名な数値がIQ(知能指数)です。
このIQが高ければ“頭が良い人”という印象をもたれますが、そもそもIQという数値について詳しく知っている人は決して多くないはずです。
そもそもIQが高い人ってどんな人なのか?を。
これを知らずして頭のいい人がどんな人なのかわかることはありません・・わからなければ自分なりにどう近づけていけばいいのかわからないし、わからずうらやましがってるだけになります。
決してメリットばかりではないはずなのに・・・
そこでここでは、IQが一体どういった数値なのかを紹介していきます。またIQの測定方法や上げる方法についても言及しているので、自身のIQを測定してみて、満足しないようでしたら、ぜひ上げていってもらえればと思います。
IQ(知能指数)とは?
まず最初にIQがどういったものかについてお話します。IQ(Intelligence Quotient)は知能指数とも呼ばれ、知能検査の結果を数値で表したものです。実はこのIQには2種類あります。
1つは生活年齢と精神年齢の比を基準とした「従来の知能指数」。もう1つは同年齢集団内での位置を基準とした標準得点としての「偏差値知能指数」といわれるものです。
近年では「従来の知能指数」はあまり使われなくなり「偏差値知能指数」が一般的になっています。また検査によっては、さらに細かい「言語性知能検査」と「動作性知能検査」も測ることができます。
IQは中央値を100として数値が高ければ高いほど知能が高く、逆に低ければ知能が低いことをあらわします。さらにIQの数値が
50~70は軽度知的障害
35~50は中度知的障害
25~35は重度知的障害
とされています。(ただし40未満については測れない検査も多いです。)
IQの測定方法
IQの算出方法は、まずテストを受ける所から始まります。そのテストを受けた上で以下の計算式で算出することができます。
(個人の得点 − 同じ年齢集団の平均) ÷([15分の1または16分の1] × 同じ年齢集団の標準偏差) + 100
なお、IQを測定するテストについてはインターネットで「IQ 測定方法」と検索するとIQが測定できるサイトが表示されるので、それらを使えば受けることができます。もちろんテスト終了後に自分のIQも表示されるので、興味がありましたらぜひチャレンジしてみてください。
IQが高い人が優秀な人なのか?
IQの登場によって人間の知能を科学的・客観的に測定できるようになりました。記憶・推理・判断といった勉強や仕事で求められる力を数値によって表すことができるようになったことから、人の能力に優劣をつけられるようになってのです。
ではIQが高い人が人としても優れているのか・・・と聞かれると、答えは「NO」です。
確かにIQによって人の知能や脳の働きのよさを数値化することができました。しかしそれらがその人の評価につながるわけではありません。
その最たる例がスポーツ選手です。近年頭を使わずしてスポーツで成功することはできませんが、それでもスポーツで重要なのは“運動能力”です。
もしここでIQが人の能力全てを評価する基準なのであれば、「頭がよければスポーツでも成功する」という方程式が成立してしまうことになります。これは誰がどう考えたって間違っているといえるはず。
また普段の生活においても、知能だけで測ることができない評価があります。
人じゃ生きていく中で様々な問題や壁に直面します。その答えは、勉強のように明確な答えがあるものもあれば、その時・そのタイミング・その人によって答えが多種多様に代わるものだってあります。
特に、友達の作り方や恋愛をはじめとした人間関係は、相手の性格と自分の性格、さらには出会った場所などによっても答えは十人十色です。こうした人間関係の構築には知識以上に思いやりや情といったIQでは測ることができない要素が大きく関係してきます。
こうした思いやりやその他の情動を加味した知能を『EQ』と呼びます。EQは知能よりも人間としての生き方を重視し、自己を知り、自ら決断し、周囲に対する思いやりや優しさを忘れずに協調していくことを指数化したものです。
つまり、IQだけを高めていけば人生が幸せになるわけではありません。むしろEQを高めていったほうが幸せを感じやすいと思いますので【IQが高い人=人として優れている】わけではないことだけ理解しておいてください。
IQを上げる方法
周囲から評価されたり幸せな人生を送るためにはIQを上げればいい・・・というわけではありません。ただ勉強に関して言えばIQを上げることによって学力が向上し、学習効果をあげることができます。
IQは遺伝に要素が大きく、親のIQが高ければ子供のIQが高くなる傾向があります。しかし幼少期にIQが高いからといっても、その後ずっと知能が高いわけではなく、成長に伴う脳の発達によって人の知能が決まります。
つまり結論から言えばIQは努力次第で上げることができるということ。特に次の5つの訓練をすることでIQを上げることができるといわれています。
1)新奇性を探す
「勉強のやる気を湧き立たせてくれる偉人達の名言集」でも紹介している偉人達のほとんどは、最初から天才だったわけではなく、常に新しい分野を探し出しては学習を繰り返していたからです。こうした新しい経験を求める“開放性”はIQに大きく関係します。
新しい活動をすることによって新しいシナプス結合を作り、これによって脳の神経作用が増大します。最近の研究によると、知能の個人差の原因は神経の可能性にあることが判明しています。
つまり、IQを上げるためには常に新しい知識や経験を求めることが大切。さらに新しい情報を絶えず入ってくるところに身を置くと、学習によって最も良い状態に脳を保つことができるのです。
2)色々チャレンジしてみる
IQを高めたり脳を鍛えたりする方法として、最近はゲームなどもあります。「脳トレ」や「数独」など楽しみながらできるものがたくさんあります。
こうしたゲームをすることによって、脳が鍛えられIQが高まると思われがちですが、実はそれほど効果的ではありません。正確にはこうした脳が鍛えられるもの“だけ”では効果が薄いということ。
いくら脳が鍛えられるといってもそればかりやっていてもゲーム攻略の腕が上達するだけで知能向上はどんどん低下していきます。1つのゲームをマスターしたら次のゲームに挑戦する・・・こうすることで、脳のあらゆる部分を鍛えることができIQを上げることができるのです。
3)創造的に考えてみる
ここでいう創造的とは、絵を描いたり文章を書いたりとった芸術的なことをするわけではありません。今までとは違う勉強法を考えてみる、従来の慣例にはないことをやってみる・・・こうした、自分にとって当たり前なことを変えてみたりすることを考えることを差します。
一般的にクリエイティブな思考は右脳ですると言われており、「創造的」なことを考えることによって右脳と左脳がより接続され、脳の連携プロセスが向上されます。これによってIQの向上につながるのです。
効率の良い勉強をするためには右脳をいかに使うかが大きなポイントになってきます。その右脳を使う練習として、創造的なことを考えるクセをつけましょう。
4)あえて困難なことをする
近年、科学の進歩によってあらゆることが便利になりました。しかし便利になればなるほど脳を使う機会が失われるため、IQは上がっていきません。IQを上げるためには脳を使わないといけませんし、そのためには自ら脳を使うようなことに挑戦しなければいけません。
例えば出かける時も車ではなく公共交通機関や自転車を使って移動したりとか。そうすることによって車を使っている時には使わない頭を使うことになり、それが脳のトレーニングになるのです。
体も同じで運動をしないと体調を維持するのが難しくなるように、脳も使わないとどんどん能力が低下していきます。便利を活用することはいいですが、たまにはあえて困難なことに立ち向かって脳をフルに使うようにしましょう。
5)ネットワークを構築する
人と交流し、話したり一緒に過ごすことによってこれまで挙げた4つの要素を実践することができます。作家のスティーブン・ジョンソン氏は、考えを進める前にグループやネットワークで議論することが重要だと説いています。
学習とは、新しいことに自分自身をさらし、新しい情報を新しい方法で獲得することでもあります。他人とのネットワークは、それらを実現するのにもってこいの環境です。人の輪に身を投じることで、新しい観点から問題を見つけることができたり、これまで考えたことがなかったような観点から洞察することで体験することができます。
つまり、一人でIQを上げる方法を実践するよりも、思い切って人が集まるところに赴くほうが効果的だということ。直接顔を合わせなくてもFacebookやTwitterなどのSNSを活用しても同じ効果が得られるので、ぜひ人との交流を積極的に行ってください。
まとめ
IQは知能を数値化したものであり、この数値を把握することで、自分の知能がどのくらいかを理解することができます。そしてこの数値を上げることによって学習効果を高め、試験やテストで良い結果を残しやすくなります。
とはいえ、IQがその人の全てということではありません。あくまでもIQは知能を数値化したものであり、その人の価値や評価を決めるものではないことだけは理解しておきましょう。
もし自分のIQがどのくらいか知らないのであれば、以下のサイトで測ってみてはいかがでしょう。
勉強でもそうですが、まずは自分がどのくらいなのかといったことを知ることが大切。まずは自分のIQがどのくらいなのかを測定し、そこからIQを上げる方法を実践してみてください。